ミナミセリナナギサ/20代
株式会社ミヨシ 苗生産管理部
東京農業大学 国際食料情報学部卒
2017年新卒入社 技術職群(生産系)
PROFILE
実家はブラジルで農業を営んでおり、先進的なイメージのあった日本の農業を祖父のルーツである日本に来て学びたいと思い、18歳の時に生まれ育ったブラジルを離れ、来日留学しました。
大学では留学生の仲間の通訳サポート、よさこいソーランサークル、研究室等忙しくも充実した4年間を過ごしました。
大学3年次にミヨシグループのインターンに参加して、種苗会社は、食料と農業を支える産業で、日本だけでなく世界中を相手にグローバルに事業展開していて、農業生産者のことを想いながら、開発・生産を行っている点に強く共感し、入社しました。
現在は、㈱ミヨシ 苗生産管理部に所属し、ガーベラという花の苗の生産管理を担当しています。
最後は天に任せてみた就職活動
就職活動は、「行きたい企業に入れなかったら、ブラジルに帰ろう」と天に運命を委ねる気持ちで臨みました。
自分の気持ちが決まっていたので、留学生にとって最大のハードルとなる日本語での面接は苦ではなかったですが、結果のフィードバックのないSPI試験が「しんどかった」ですね。
面接時「スペイン語で自己紹介してください」と言われて、「私の母国語はポルトガル語なんだけど…」と内心思いながら、一生懸命スペイン語で自分の生い立ちを語ったのは、懐かしい想い出です。
そのような中、
ミヨシグループは私の語学力でなく、私という人間を理解しようという選考でした。
ファミリー感あふれる職場環境
ミヨシグループの魅力は色々ありますが、
私が好きなのは「職場のファミリー感」ですね。
来日して4年で入社しましたので、言葉や文化、価値観の違いはありました.
その様な状況でも、同じ社宅に住む同期入社の日本人の新入社員と仲良く、まるで家族のように休みの日に一緒に遊ぶ中でコミュニケーションをとり、一緒に理解を深めていった部分は大きかったですね。
同期と関係性を深めていく中で
「社会人になる大変さは、みんな一緒なんだな」と実感しました。
2ヶ月間の新入社員研修後配属された現在の職場でも、仕事のこと、日本の商取引に少なからずある特有の「アンモクルール」の存在から、釣りやスノーボードの誘いや自家用車の世話まで、先輩社員には今でも何かと面倒をみてもらっています。
日本のガーベラを支え、動かす仕事
現在の仕事は、当社の基幹商品のひとつである、ガーベラ苗の生産管理業務です。
仕事の内容は大きく分けて2つあります。
1つ目は、
原材料となる苗はインドや中国からの輸入となり、海外発注と輸入時の条件や通関業者への手配等を行っています。
二つ目は、
ガーベラ苗の場合、生産は自社農場でなく、輸入した穂を社外の委託生産者の皆様に託し、生産しますので、コロナ禍の前は日本各地の委託生産者のもとへ直接足を運び、苗生産状況の確認や肥料・農薬の指導、資材の状況確認等を行っています。
最終的に、日本全国のガーベラ生産者の方々に約束した納期に苗を供給することが、私の受け持つミッションとなります。
ガーベラ苗は、当社が国内でトップシェアを持つ花です。
トップシェア商品を預かる責任と、テレビ番組の装飾やSNSでの発信されている一般的なアレンジメントフラワーでガーベラを見る度に、達成感や充実感を強く感じますね。
それが、私のやりがいのイチバンですね。
必要なのは、生産計画とコミュニケーション
当社の生産部門全てに言えることですが、植物と天気相手の仕事ですので、とても不確定要素が多い仕事です。
代案(=プランB)、常に最悪の事態を想定しながら、生産計画の立案とコントロールを行っています。
代表的な例は、育苗状況が良くないときです。
早めの気付きと原因の特定、生産改善の立案実施が大事ですね。
ガーベラに限らず、広い視野で社内の営業や技術系の社員の出張報告書をチェックすること、また自ら試験を行うことで生産改善のヒントを得るようにしています。
また、コミュニケーションが生命線の仕事ですね。
委託生産者と一緒に良い苗を作っていくことが第一ですので、「植物を通して、人と接していく仕事」だと思います。
これからも自分の語学力や経験を生かしながら、花がまだない世界各国に、種苗供給を通じて、美しい花を届け続けたいですね。
応募者へのメッセージ
種苗会社に関心があっても、色々な業界をみてみることが大事だと思います。
私も他の業界を見て、改めて種苗会社の良さ、ミヨシグループの良さを再認識した部分が大きかったですね。
日本で就職先を探す留学生の皆さんにとっては、異国の地でうまくいかないことも多いと思いますが、自分の日本語力にとらわれず、心配せずに就職活動を進めて欲しいです。
私のように、親切な仲間が多い、語学力以外の自分の良さを認めてくれる会社が必ず見付かると思います。
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