ミョウガを食べると物忘れする、というのはもちろん迷信ですが、落語など小咄にはよく出てきます。
いわれは、釈迦の弟子に自分の名前も忘れるほどひどい物忘れの槃特という人がいて(名札をつけてもつけたことを忘れる)、葬られたお墓に生えてきた植物がミョウガということらしいです。
学名は Zingiber mioga、古名はメウガです。独特の風味で古くから親しまれ、夏ミョウガと秋ミョウガがあり、斑入り品種は秋ミョウガで10~11月に開花します。
ダイナミックな斑入り葉で、ドラセナなど一般の観葉植物に引けを取りません。庭に植え放しで良いのも魅力、さらに食用と一石三鳥くらいはありそうです。近縁の植物にハナミョウガ(ヤマミョウガ)があり、こちらは茎の上に花穂が出ます。ミャンマーにはミョウガモドキというのもあるそうです。
ミョウガの花は淡黄色、1日でしぼみますが、さっぱりとした味でくせがなく、蜜の味も合わさって絶妙です。ちょっとぜいたくな食べ方ですね。
次回はシモバシラをご紹介します。