今年はひつじ年。ラムズイヤーは、その名の通りひつじの耳に似た厚味のあるやわらかな白っぽい葉が特徴です。花壇やコンテナの寄せ植えなど、シルバーリーフとして広く利用され、常緑性(常白性?)で寒さに強く、初夏には白い綿毛に包まれるように赤紫色の花が穂になって咲きます。
和名をワタチョロギといいます。正月のおせち料理でおなじみのチョロギと同じスタキス属なのですが、とても同じ仲間とは思えないもので、もちろんラムズイヤーは普通食用にはしません。ほのかな香りがあり、フラワーアレンジやポプリなどに使われます。
チョロギのほうは中国原産の宿根草です。地下茎の形がカイコに似ているので、草石蚕の漢名があり、千万(ちよろず)に通じるということで、赤く染めるといかにも縁起物という感じがします。西洋料理にも使われ、アーティチョークのような味と言われています。日本の野草によく似たイヌゴマがあり、残念ながら地下茎は太りません。