名前のとおり、そのままの姿をしていて、ひと目で納得してしまいます。
北海道を除く山野に広く自生し、変異も多く見られ、新芽が赤味を帯びる紅孔雀や、石化したものもあり、環境や株の栄養状態によって大きさはかなり変わります。
四国にはヤブレガサモドキも自生します。
山菜として食用にも利用され、他に傘の名がつく植物には、近縁のモミジガサやタイミンガサなどがあります。
春の新芽は特にユニーク、繊細な絹毛におおわれ、形はまるでキノコのよう、ヒトヨタケの類を思わせます。
妖怪漫画のキャラクターにも使えそうですね。
傘といっても、この大きさでは実際に傘の役にはならないもので、本当に傘になりそうなのは、アキタブキです。
直径1.5mにもなるのですが、これは東北や北海道などの北国でのこと、暖地では普通のフキと同じくらいにしかなりません。
ところで、ヤブレガサは種子をまくと、一枚の子葉が出ます。
双子葉植物なのに、双葉にならず、単子葉のよう、かなり変わっています。