Begonia masoniana
原種がそのまま園芸利用されている植物はたくさんあります。そして、たいがいのものは、選抜や交配によって多くの園芸品種が育成されます。
本種も原種そのものですが、まるで園芸品種のように見えます。しかし、今の所品種はありません。よほどがんこな性質なのか、ただ単に本気で育種に取り組んでいる人がいないだけなのかわかりませんが、すでに完成された原種と言っても良いくらいユニークです。
室内観葉として、魔除けや幸運をもたらす植物として利用してはいかがでしょうか。葉質は硬く、表面はでこぼこしていて、オオオニバスを思わせます。アイアンクロスの名前は、オキザリスにもあり、こちらは、ラッキークローバーと呼ばれ親しまれています。
ところで、本種に限らず、ベゴニア類の多くは葉挿しで苗が作れます。考えてみると不思議なもので、組織培養を行っているような感じがします。性質は強く、栽培は容易、レックスベゴニアよりは耐寒性があります。