そんな中で、ひときわ目立つのが本種です。
地表に芽が出たかと思うとまたたく間に生長して1m位になり、たくさんの花が輪になって咲きます。
寒さに強く、霜が降りても全く傷まず元気です。
個性的な姿と鮮やかな色彩でインパクトが強く、造花のようにも見えてしまうほどです。
皇帝ダリアの種名もインペリアリスなのですが、こちらは皇帝ユリではなく、王冠ユリ、またはヨウラクユリと呼ばれ、赤、橙、黄の3色があります。
寒冷地では栽培が容易で、植えっ放しでも良く、平地で高温多湿が心配な場合は、夏の間掘り上げて乾燥貯蔵しておくのが安心です。
フリチラリア属はバイモやクロユリの仲間なので、ユリとはだいぶ性質が異なります。名前にまどわされないようにしたいものです。
また、花は美しいのですが、香りはひどいもので、少し遠くからながめるのが良さそうです。球根にも臭気があって、ネズミも食べないそうです。
次回はケイビアヤメをご紹介します。