※写真のお花は「セツブンソウ」です
雛祭りの頃に咲く可憐な花です。セツブンソウ(写真)の仲間で、韓国に自生します。日本のセツブンソウをひと回り大きくしたような花で、まさに春の妖精。
日本では1996年に苗の販売が始まり、命名者は雪割草協会の会長、内藤登喜夫さんです。セツブンソウとの交配も行われていて、今後が楽しみです。
雪割草ほどのバラエティは期待できませんが、寒中にひっそりと咲く姿には、近づく春が感じられます。栽培は、だいたいイチゲ類(春咲きのアネモネ類)に準じ、2~4月が生長期、あとの期間は球根の状態で休眠しています。
セツブンソウも、名前のように節分に咲くのは暖かい所に限られ、実際には3月に咲くことが多いようです。山梨県の芦川渓谷を始め、各地に群生地が見られます。名前というのはどうしても先取りしてしまう傾向があるようで、フクジュソウは元日草とも呼ばれます。端午草、七夕草というのは、まだないようなので、なにか良い品目を見つけたいものです。