ヒトミソウ

ヒトミソウ Lindernia grandiflora

 

 藍のひとみ、今宵のひとみなど、ひとみの名前が付く花はいくつかありますが、本種は元祖ともいえるもので、数十年前に日本花卉が発売した時にこの名が付けられたようです。

 

 つぶらなひとみのような個性的な花で、独特の色紋様はオーロラを連想させます。

 

 青紫と桃花の2種類が流通し、四季咲き性で高温多湿に強く、長い間咲き続けます。栽培容易ですが、冬期はマイナス25℃以下にならないよう注意します。

 

 原産地はフロリダ州で、アゼトウガラシ属(リンデルニア科)に分類されます。アゼトウガラシは、水田の畦などに見られる野草で、実の形がトウガラシに似ています。

 

 ヒトミソウのほうは、なかなか種子ができないのですが、株はよくふえます。

 

 ひとみに類するものとしては、他に、ネコノメソウ(果実)やブルーキャッツアイなどもあり、M&Bフローラのカタログにはひとみの写真が大きく出ています。だいぶ印象が異なるようですが、ひとみといってもさまざまですね。