ツルは1m以上に伸び、花径2~3cmの花を次々と咲かせます。
深い海を思わせる色あいで、中心部は白、フウロソウのような可憐な花です。
チリ原産の球根植物で、夏の間は休眠しています。
秋から生長が始まりますが、最初のうちは、なにか糸くずのようなものがからまっているのではと思うほどです。
本当にたよりない姿で、これでだいじょうぶかと心配になります。
それでも、ツルを誘引してやると、だんだんと植物らしくなり、点のような蕾が大きくふくらんでくる頃になると、ようやくホッとします。
行灯仕立てが便利で、凍らないようにしておきます。
キンレンカと同じノウゼンハレン属なのですが、見た目や受ける印象はまったく違っていて、草姿と花のアンバランスにも引き付けられます。乾燥地に適応した形の1つと言えます。
ナスターチウム属というのは、オランダガラシ(クレソン)のことで、これに似たカラシ油が取れるので、同じ名前が使われています。