明るいライムグリーンで、細かいフリルの入った優雅な葉を広げ、ユニークな香りを漂わせます。少し香ばしいような甘い香りで、在来のタンジーよりまろやかです。
タンジーというのは、エゾヨモギギクのことで、北海道を始め、北半球に広く自生し、ハーブとして虫除けなどに使われます。夏から秋にかけて、黄色いポンポン咲きの小花を多数付けるので切り花としても利用されます。
本種はコンパクトな草姿でこんもりと密に茂るので、カラーリーフあるいは少し変わった葉物として期待され、パセリやケールなどよりもやわらかな素材として、また違った用途が考えられます。このようなフリルのタイプの葉として、他にも秋明菊を始め、いろいろな花に見られますが、名前にクリスパとついていることが多いです。
植物にとってどんな効果があるのかわかりませんが、葉の表面積は確かにふえるので、光合成や蒸散作用、葉面温度などが変わってくるのではと思います。