ふくよかで優美な花を咲かせ、草姿のバランスも良く、開花後は、蓮のような葉が大きく茂ります。
別名はイトマキソウ。
栽培は、だいたいイカリソウと同様で良く、じっくりと年数をかけて大株にすると美事で、市販の小苗では、十分本領を発揮できないようです。
名前は、軍艦の龍田に由来し(竜田揚げとは関係ありません)、日露戦争当時、乗組員の木下さんが、中国から持ち帰ったということです。
この時代の状況で、よく花をと思いますが、よほど感動が大きかったのでしょうか。
中国東北部、朝鮮北部からアムール川あたりまで自生していて、近似種としては、北米にアメリカタツタソウが隔離分布しています。
こちらは白花。
やはり紫色のタツタソウのほうが深みがありますね。
他に似たような花がなく、ほとんど変異も見られない、オンリーワンプランツです。
いっせいに咲いてパッと散るところはサクラと同じ。
華やかで潔いことも魅力です。
次回はエスペレティアです。