名前の由来はよくわかっていません。
種子の白い綿毛によるのかもしれません(高砂の翁)。
ニガナ(苦菜)の仲間で、山野に自生し、ごくたまに見かけるくらいで、ニガナほどポピュラーではなく、栽培されることもほとんどないようです。
花弁数が多く白~淡黄、そしてほんのりとピンクに色づくものまで個体差が見られ、花数が多いことも特徴です。
キク科の植物というと、似たような花が多いようですが、そんな中でも本種はひと味違う趣が感じられる可憐な野の花です。
ニガナ類では、葉色が黒紫のクロニガナや、オオジシバリ(大地縛り)が栽培されるくらいで、育種も進まず、意外に盲点なのかもしれません。
母種は中国のシネンシスということなので、いろいろ試してみたいものです。
高砂の名前がつく植物には、高砂ユリ、高砂カラマツ(タイワンバイカカラマツ)など、10種類くらいあり、どれも縁起が良さそうに聞こえます。