ジャノヒゲ

P1000092蛇の鬚? 見たことがある人はまずいないと思います。別名はリュウノヒゲで、こちらの方がイメージしやすいのではないでしょうか。

 

ありふれた草で、園芸的には一見マイナー品目のようでもありますが、緑花材料として実際の植栽では利用が多く、苗の流通も花物に劣らず、かなりの量になります。

 

花壇の縁取りやコンテナの寄せ植えなどにも名脇役としてよく使われ、品種のバラエティもあり、冬期はルリ色の鮮やかな実が目を引きます。斑入り葉の白竜(写真)を始め、黒竜、錦竜など、また同属には大型のノシランもあります。よく似たヤブラン属のほうは黒い実が成るので区別できます。

 

ところでこの青い実は弾力性があり、まるでゴムまりのようにはねます。性質強健で、環境への適応性の幅も広く、アクアプランツとして、熱帯魚の水そうにも利用されます。さらに、根の一部がふくらんだ所は、せき止めなど薬用にもなり、声の出が良くなると言われています。