サラシナショウマ

サラシナショウマ 白いブラシが空中を漂っているような幻想的な花です。日本の山野草の中でも特にユニークなもので、草丈は 1.5m位、雑木林などいたる所で群落になって咲きます。

 

 漢字で晒菜升麻。更科かと思っていたらそうではなくて、若葉を水に晒して食用にすることからつけられていて、別名ヤサイショウマ。升麻は生薬名で、根茎が利用されます。

 

 本種に葉の形が似ている他の植物、例えばアスチルベなどもショウマと呼ばれ、レンゲショウマやヤマブキショウマなど、まぎらわしいものが多いですね。

 

 サラシナショウマ属には12種類ほどがあり、北米産のものを始め、園芸品種も多く、桃花や葉色が赤紫のものなどバラエティ豊富です。

 

サラシナショウマの花 現在はルイヨウショウマ属に分類されているようです。開花後には実が成り、これも長い房になってしばらくは観賞できます。

 

 タネが入っていない鞘だけのことも多く、タネができてもなかなか発芽しないものです。意外に気むずかしいのですが、株は年々確実にふえていきます。

 

 

 

次回は 五色柳(バラの花)をご紹介します。