鶏尾アヤメです。
花の形がユニークなのでこの名前がつけられたのかと思っていたら、そうではなく、葉の形状に由来するとの事で、少しがっかりします。
どちらかというと鶏頭、トサカのような印象でもあるし、ターバンを巻いたアラブを連想させる花でもあります。
トルコなどが原産の小型のアヤメで、紫と黄花があります。
日本のアヤメやハナショウブでは、弁が外側に大きく広がり、優雅なものが多いのに対し、中東など乾燥地に自生する種類では、このような形のものが多く見られます。
中でもイリス・スシアナ種は独特で、細かい網目模様が入り、喪服の花嫁とも呼ばれます。
多湿に弱く、栽培が難しいのですが、交配種のレゲリオキクルスは比較的容易です。
本種も性質は強く、水はけが良ければ、簡単に作れます。
尾の形の花というと、他にはトラノオ類や、バニーテール、キャットテールなど多数あり、ケイビランもあります。
さて、今年は酉年、鶏頭から鶏尾まで、尻すぼみにならないようにしていきたいものです。
次回はクリスマスブッシュをお送りします。