春咲き球根類の中では大型の種類で、ガーデンでもよく目立ちます。
5月の連休中が見頃。
花数多くにぎやかで、清涼感もあり、紫水晶の大きな結晶を想い起こしてしまいます。
北米西部に数種類があり、濃紫から白花、そして斑入葉などの品種もあります。
和名は、小型種がヒナユリ、大型種はオオヒナユリですが、ユリとはだいぶ印象が異なります。
先住民の呼び名、カマッシュ(クァマッシュ)からカマシアになったそうですが、カマッシュのほうが親しみやすいのではと思います(スマッシュやスカッシュのようです)。
秋植え球根で、一度植えたら植え放しで毎年咲き、球根もよくふえます。
北米産の球根類というと、他にはブローディア(トリテレイア)など、比較的少ないもので、球根というとやはり、地中海沿岸や南アフリカが圧倒的に多いです。
ところで、オオヒナユリという名前、表現が相反する組み合わせです。
他にも、オオヒメワラビ、オオチゴユリ、オニマメヅタなど、大きいのか小さいのか、どちらかにしてほしいと思ってしまいます。