アリッサムの名前で観賞用に栽培されるのは、ほとんどスィートアリッサム(ロブラリア属)です。
園芸品種も多く色とりどりですが、在来の白花が一番強いようで、こぼれ種子が芽生えて広がり、自然なお花畑になるほどです。
また、宿根アリッサムの名前で黄花のサクサティレもよく利用されますが、これもアリッサムとは別属。
それでは、本物のアリッサムとはどういうものなのでしょうか。
アリッサム属は80~160種あるといわれ、栽培は非常に少なく、スピノーサムやモンタナなどが、ロックガーデンなどで見られる程度です。
生長はゆっくり、2~3年かけてじっくり作り込むと本来の良さが出てきます。
低木状にこんもりと茂り、やさしい花を株いっぱいに咲かせます。
生産、流通面での効率が悪いせいか、なかなか普及しません。
自分で仕立てるしかないようです。
実生と挿し芽でふやします。
アリッサムの意味は、狂気や怒りを鎮めるということで、狂犬病によく効くといわれています。