アラム・イタリカム(アルム)

アラム・イタリカム神秘的で幻想的、うす紙を広げたような花(苞)です。

 

マムシグサなどのテンナンショウ(天南星)の仲間で、形はミズバショウやザゼンソウのようでもありますが、やはり全く違う印象を受けます。

 

紙風船を連想してしまいそうですね。アンスリウムにこのようなものがありそうです。

 

アラム属は、欧州に広く分布し、26種程あるといわれ、変異が多く、イタリカムの中にもいろいろあります。

 

奥が深く、東アジアのテンナンショウ類と双璧をなすものと言っても良いくらいです。マムシグサはドラゴンアラムと呼ばれるそうです。

 

 

アラム・イタリカムの花栽培は容易、ガーデンでも植え放しです。ヘレボラスが育つ環境なら、だいたい大丈夫。

 

落葉樹の下など、腐植質の多い半日陰では大きく育ちます。

 

6月頃に開花し、8~9月には葉が枯れますが、赤い実がびっしりと着き、アラームのようです。

 

秋になると新葉が出て、冬も青々としていて元気です。草丈20~30cm、場所をとらずに、わずかなスペースで育てられるのも良い点です。