日本ではまだ馴染みのうすい花ですが、南欧に広く分布し、イスラエルなどでは、道端で普通に見られる花のようです。
ツルボラン属という和名がつけられていて、6~7種があり、いずれもよく似ていて、区別しにくい花です。
食用には主にエスティバスが利用され、肥大した地下部や花、実を食べます。
ハナツルボランの和名があるフィスツローサは、日本にも帰化していて、伊勢のあたりで見られるようです。
耐寒耐暑性強く、日当たり水はけの良い所なら丈夫で大きく育ち、存在感があります。
草丈1m、花径は3cm位、エレムルスのような雰囲気が感じられ、花穂は分枝するのが特徴です。
近縁属にアスフォデリネがあり、こちらは主に黄花です。
セットにすれば、ガーデン素材として面白そうです。
ところで、近年、分類大系が大きく変わり、特にユリ科はバラバラ。
ツルボラン科もその一つで、アロエ、トリトマ、ブルビネラなどが含まれます。