Patrinia scabiosifolia Fisch. ex Trevir.
秋の七草の1つに数えられるオミナエシですが、こうして白い板塀を背景にすると、洋風のお花に感じられるから不思議です。
昔から切り花や薬草として利用されてきましたが、自生地がいわゆる里山なので手入れのされない場所では姿を消して
しまっているそうです。人の暮らしと関わりのある植物の多くはそういう傾向にあり、地方の過疎化や高齢化と共に
自然に埋もれるように消えた自生地というのが、全国にはたくさんあります。
オミナエシには漢字で女郎花という字が当てられていますが、由来はよく分かっていないようです。細かな花の粒を
お米に見立てて、女性の食べるご飯、という意味で名付けられたという説があり、暮らしの中から付いた名前なのかなと
思いました。黄色の粒でご飯? の部分は不思議に感じます。