Ginkgo biloba L.
イチョウというと、ギンナンを思い浮かべる人もいれば、写真のような青空を背景にした黄葉をイメージする人も多いと思います。
街路樹や公園樹、庭園樹として人気の樹木ですが、まな板や碁盤の材料としても利用されています。
植物としてはマツやスギと同じ裸子植物の一つで、恐竜が繁栄していた中生代には世界中に広まっていました。
イチョウは唯一の生き残りで、中国原産の貴重な植物です。ありふれた存在なので、珍しい感じはしませんね。
あまり普及はしていませんが、斑入りの個体や葉の細いもの、切れ込みが大きく入るものなどの、変異種が知られています。
なかでも「お葉付き銀杏」と呼ばれる変種は、銀杏の葉の中心にギンナンが生る珍しいもので、山梨県内では数本の
オハツキイチョウが知られています。
日蓮聖人が植えたイチョウ、という伝説も残っていて、身延町を中心に山梨県の南部地域で見付かっています。
今なら落ちているギンナン付きの葉を見ることが出来るかもしれません。興味のある方は一度訪れてみては