鳥兜

鳥兜

Aconitum sp.

 

トリカブトとは奇妙な名前に思えます。漢字で表す「鳥兜」とは、雅楽の舞や奉納舞で使う被り物で、まさしくこのお花の形をしています。首の後ろを覆う部分(しころ)まで付いてまさにコレ! という感じです。

 

英名は「monkshood」、修道士のフードの意味で、こちらも形を良く表しています。洋の東西を問わず同じような被り物に語源を発するのは、なんだか不思議な気がします。

 

猛毒の草花として知られ、使い方によっては薬にもなる神秘的な存在に、人知を越える何かを感じたのかもしれませんね。