青空にヒマワリ

シロタエヒマワリ

Helianthus argophyllus

 

秋分の日ということで、青空を背景にヒマワリのご紹介を……というと、ハテ? と首をかしげる人が多そうです。「青空にヒマワリ」は今風にいえばインスタ映えする、格好の夏のシチュエーションですね。

 

でもそこで咲いているヒマワリが、写真のようにシロタエヒマワリだったら、これはもう間違いなく「秋」の写真です。昨年からガーデンに取り入れているこのヒマワリ、秋咲きの種類で見た目はヒマワリなのに夏のお花ではありません。

 

ヒマワリとしても小さめのお花で、雄壮なイメージのヒマワリとは少し違います。でも、うぶ毛に覆われたシルバーリーフや、濃い焦げ茶の花心はとても写真映えしますので、見かけたらぜひ撮影してあげて下さい。

 

さてこの写真を見て何かお気付きになりませんか? 高く伸びた茎の先端、一番上のお花が咲いていて、その下はまだつぼみですね。これはキク科の特徴の1つで、一般的には下から、根に近いほうから開花するのに対して、花茎の先端から下に咲き下りるのがキク科です。

 

なぜこういう性質なのか分かりませんが、面白い特徴だと思います。名前の知らないお花を見かけた時、もし先端から咲いていたら、キク科の植物かもしれませんよ。