Enkianthus perulatus
「赤々と燃える」は炎が燃えているさまに使う表現ですが、ドウダンツツジの紅葉を見ていると、まるで燃えているような躍動感を感じます。紅葉する樹木を挙げてもらうと、モミジに次いでドウダンツツジを挙げる人が多いくらい身近な存在になりました。
庭木や庭園樹、公園の植栽にもよく使われる人気の花木ですが、1つ大きな欠点があります。欠点というより、無茶をいうなという範疇かと思いますが、排気ガスに非常に弱くて、街路樹には向かないという点です。
照葉樹(常緑性の広葉樹の一部)には排気ガスに強い樹種も多くて、サザンカやトベラ、シャリンバイなど街路樹に使われているのを見かけます。ツツジの仲間にもモチツツジなど耐性のある種類がありますが、ドウダンツツジは寒さに弱いこともあって街路樹としては向いていません。
きれいに紅葉した苗が秋に出回りますが、暖地以外の方は春に購入して植える方が安全です。暑さには強い花木なので、毎年のように暑さが厳しくなっている昨今、ドウダンツツジには過ごしやすい気候になっているのかもしれません。
春に咲くツボ型のお花もとても可愛いので、ぜひお庭に植えて楽しんで頂きたいものです。