紅梅

紅梅

梅のお花を表す表現で、白梅と紅梅はよく使われると思います。ですが園芸的な分類での白梅と紅梅は、「花の色」の違いではないと言うことは、案外知られていないかもしれません。

梅の樹は木材としても優秀で、木目が美しいため装飾用に用いられることの多い木材です。実は「紅梅」というのは木材が紅色に染まって美しい梅を指す言葉で、白木になる白梅と区別してきました。

紅梅は枝の断面が外から内に向かって紅色に染まります。この紅色に対しての紅梅なわけです。ややこしくはありますが、赤い花の咲く紅梅が普通ですが、白い花の咲く紅梅も存在します。

逆に赤い花でも「白梅」があるので、枝の断面で確認しないとどちらかは正確には判断できません。特にピンクのお花の場合は白梅が多いようです。

赤いお花の紅梅、白いお花の白梅が割合としては多いので、お花の色で白梅、紅梅と言っても間違いではないと思いますが、本来の意味は別にありますよと言う少しややこしいお話でした。