Ipheion uniflorum f. alba
最近では学名のイフェイオン(アイフェイオン)で呼ばれることも多い、ハナニラの白花品種です。暖冬だった割に遅い降雪があったりと、春先から葉を出すハナニラには迷惑なお天気だったのだろうと思います。葉先が薄茶色に枯れているのは、古くなったせいではなくて凍害です。
学名のユニフローラとは、「1つの花」の意味で株元から伸びる花茎の先に、お花を1つだけ咲かせるためにこの名前が付けられています。ハナニラ以外にもユニフローラの学名を持つお花は多くあるので、もしこの名前を見かけたら「一個だけ咲くんだなぁ」と考えて下さい。
基本種は青色で、他にピンクが知られています。黄色のハナニラもありますが、セロウィアナムという別種で細葉の種類です。現在流通しているハナニラの多くは改良された園芸品種なので、お花が大きく花付きも良いものが多いです。
そんな中で白花だけは原種に近いものも多く出回っていて、写真の白花ハナニラもそうです。球根が増えるのがゆっくりなこと、花付きがあまりよくないことなど弱点もありますが、むやみに増えすぎてはびこらないのは美点かもしれません。
適材適所で管理の楽なガーデニングを楽しみましょう。