Erigeron karvinskianus
学名で流通していることも多いキク科の耐寒性宿根草です。エリゲロン属にはハルジオンのような雑草やアズマギクのような人気の山野草もありますが、現在日本で最も知られているエリゲロンはこの源平小菊だと思います。
普及しているのは選抜品種の「プロフュージョン」で、流通しているほとんどの苗はこの品種です。長く伸びる細い枝が幾重にも重なって、クッションのような育ち方をします。冬の間も枯れた枝がそのまま残るので、冬囲いとしての効果もあるようです。
小渕沢では冬に地上部がすっかり枯れてしまって、株元から毎年新しい芽を出して写真のような状態に育ちます。地上付近に広がった枝が根を出して新しい株になることもあるので、植えて数年経つと大きな株に育ちます。
メキシコ原産のためか春の動き出しが遅く、霜の心配がなくなった頃からようやく明るい緑の芽が伸びてきます。枯れてしまったと勘違いして抜いてしまわないよう注意して下さい。ペレニアルガーデンではGWの頃からちらほらと咲き始めて、霜が降りるまで咲いています。開花期の長いとても良い宿根草と思います。