紫色の大輪のお花を咲かせる木蓮(もくれん)の樹です。銀色の綿毛に包まれて、ネコヤナギのお花のような感じもします。
モクレンは秋の内につぼみを生長させて、冬の間はしっかりと寒さから守られたつぼみが、春先にほころんで咲きます。
まるで毛皮のような暖かそうなつぼみの殻は、萼のように見えますがこれも花びらと同じ由来のもので、外花被と呼びます。
モクレンは被子植物の中でも古い時代の植物と考えられていて、双子葉植物であるのに単子葉植物に見られる特徴の
いくつかを備えているという、とても面白い性質を持っています。
植物としては歴史のあるお花ですが、改良が進んできたのは最近のこと。古くて新しいモクレンはこれから注目のお花です。