イタドリというより、スカンポ、スイカンボといった方が馴染みのある植物かと思います。芽出しの頃は赤紫できれいで柔らかく、
天ぷらや酢の物として利用される山菜の一つでもあります。
イタドリ自体は東アジアに分布する繁殖力旺盛な宿根草で、世界的には侵略植物の一つとして嫌われています。そんなイタドリですが
斑入りのものはそれ程繁茂する事もなく、芽出しの頃や紅葉、もちろん夏場の斑の美しさも合わせてカラーリーフとして人気があります。
特に草物盆栽と呼ばれる小鉢盆栽の題材で利用されます。斑の種類としては虎斑という派手柄(斑の部分が多い)ものほど
小柄で生長が遅いため、盆栽にはそういうタイプが好まれます。ガーデンに植える場合は写真のような散り斑のタイプの
イタドリでないと、他の背の高い宿根草に負けていつの間にか枯れてしまうかもしれません。
植物にとって葉緑素が失われる斑入りという現象は、大きなハンディキャップになっているようです。