姫リュウキンカ

カラスバ姫リュウキンカ

Ranunculus ficaria ‘Brazen Hussy’

 

草姿の雰囲気が水辺の植物のリュウキンカに似ていることから、姫リュウキンカという名前で流通していますが、夏に休眠する球根性のラナンキュラスです。ヨーロッパ原産で、水気の多い林床に生えることの多い早春のお花です。日本だとウマノアシガタやヒキノカサというラナンキュラスがありますが、それらより少し暗い環境を好むようです。

耐寒性が高く育てやすいうえ、夏に休眠するため夏越しも容易です。早春に咲くお花は少ないので、寄せ植えやガーデンなど積極的に利用したい宿根草です。

お花や葉の色変わり品種が多数存在しているので、コレクションして楽しむ人もいるそうですが、日本では特定の品種を除いて流通は少ないようです。写真の品種は「カラスバ姫リュウキンカ」の名前で流通することが多く、烏葉の通りにダークブラウンに染まる葉と、クリームイエローのお花のコントラストが美しい品種です。

八重咲きや斑入りの品種も流通しているので、開花株の出回るこの時期にマメに探してみて下さい。山野草を多く扱っているショップでは、いろいろな品種を販売していることもあります。

夏の休眠期でも完全に乾燥させてしまわないよう注意が必要ですが、庭植えや寄せ植えならその心配も少ないので育てやすいでしょう。