大きく育った斑入りイトラン

イトラン斑入り

Yucca filamentosa ‘Garland Gold’

 

きれいな中斑のイトラン、「ガーランドゴールド」が立派な大株に育ちました。2016年に紹介したときは、花が咲く前の一本立ちの株でしたが、二年後に開花して、たくさんの脇芽が成長しました。

宿根草の場合開花することは成熟した証しでもあります。新しく伸びた芽が咲くまでの間は、子供や若者と同じ状態というわけです。葉の形が違ったり、赤紫から緑色に変化したりと子供状態と大人で姿が変わる植物も多いです。

特に斑入りの植物で顕著なのですが本来の斑模様を発現するには成熟しないとダメで、花芽が付くまでは完成した斑模様にはならないことがほとんどです。

4年前の写真を見て頂くと分かりますが、株の外側に広がっている葉の斑は薄く目立たず、中心の葉も上の写真ほどくっきりきれいに入っていません。ガーランドゴールドという品種の本来の姿からは程遠い、いい方は悪いですが「しょぼい」姿でした。

ようやく本来の美しい姿に育ってくれて、来年か再来年の開花が待ち遠しく思います。耐寒性が高く育てやすいユッカですが、雪の下に長く埋もれると斑の部分が茶色く痛むことがあります。本来は水の少ない、乾燥した地域で生活してきた植物なので、水はけがよく冬でも日当たりの良い場所に植えてあげて下さい。