十五夜草

十五夜草(シオン)の花が咲いている

Aster tataricus

 

中秋の名月とは旧暦の八月十五日頃のお月さまを指します。お月見を楽しむ絶好のタイミングで、今もお月見をして秋の夜長を過ごす方もいらっしゃると思います。ちょうどその頃に咲くお花ということ、背が高くてススキと一緒に飾ると見栄えがすることから十五夜草と呼ばれます。

標準和名はシオン。紫苑と漢字で書かれることの方が多いでしょうか。九州の一部に自生がありますが、東アジアに広く分布する種類で漢方薬としても知られています。盆花としての需要も多く、栽培の歴史は古いものです。

一つ一つのお花はクジャクアスターやノコンギクとよく似ています。真っ直ぐに伸びた花茎が上の方で枝分かれして、たくさんのお花を咲かせてくれます。とても丈夫で育てやすい宿根草なので、お月見用にお庭に植えてみてはいかがでしょうか。