Helleborus dumetorum
種小名は「藪の」という意味だそうで、自生地の写真でも明るい森林の藪の中に生えているものを多く見ます。
この小型の原種は直射日光は嫌うけれど、暗すぎる日陰も好まない木洩れ日程度の環境を好む、そういう性質を良く表しています。
原種の中で最小種と言われる事も多いですが、産地によっては背の高いものや花の大きなものもあるので一概には言えません。
オドルスなどの他種との自然交雑種もいくつか見付かっていて、変異の多い面白い原種です。
主な原産国はハンガリー、ルーマニア、スロヴェニアなどです。地元の植物学者に寄るといくつかの亜種か変種に分ける見解で
これから先はデュメトルムもムルティフィダスのようにいくつかに分かれるかもしれません。
よく知られている所ですと、スロヴェニア産は小型で細身、ハンガリー産は丸弁で背が高くなる、などの違いがあります。
花も緑一色なのでかなり見付けづらいですが、「藪」を目安に探してみて下さい。