Hemerocallis ‘Bonanza’
かなり古い品種で、育成されたのは1954年で今から70年近く前の品種です。そのせいかボナンザという品種名のヘメロカリスは、写真のお花の他にも二品種ほどあるようで、細弁で赤紫のブロッチが全体に広がるもの、アプリコットピンクの広弁のお花、の二つにも ‘Bonanza’ と付けられています。
元祖ボナンザはこの写真の品種です。英語の bonanza には金の卵とか、掘り出し物、大当たりなどのおめでたい意味がありますので、この品種を育成された方はさぞかし驚き、喜んだことは想像に難くないでしょう。
ヘメロカリスの育種において重要な位置にあった品種で、このお花のブロッチを受け継いだと思われる品種は多数存在しています。元をたどればノカンゾウのお花の内側にも、これ程濃くはありませんがブロッチがありますので、ヘメロカリス属にはこういう模様を発する遺伝子があるのかもしれません。
濃い黄色と赤紫のコントラストは、今でも十分通用する美しさだと思います。暑さに負けない、丈夫なヘメロカリスでお庭を飾って下さい。