雨が続くと憂鬱な気分になる人もいるかもしれません。植物にとって恵みの雨と言われることも多いですが、じっさいには迷惑に感じている種類もあります。
写真の手間に写っているフウチソウは迷惑に感じている代表で、株元が常に湿っている状態では根腐れを起こしてしまいます。そこはうまくしたもので、外側に向かってゆるくカーブして垂れる葉の表面は水滴が滑りやすくて、雨は株の外へ、外へと流れていきます。
逆に奥に写っている斑入りのミョウガは乾燥を嫌います。大きく斜め上に向かった葉で雨を受けて、自身の株元に雨が流れてくるようにしています。
どちらも日陰できれいに育つ宿根草ですが、性質の違いをうまく組み合わせると、両者が混ざってしまわずに住み分けするような自然な姿で広がっていきます。宿根草を使ったガーデニングの妙味といったところでしょうか。