ヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウ

Lamium purpureum L.

 

メジャーな雑草として嫌われ者でもありますが、ラミウムの一種です。花が咲いた株は枯れてしまうため、宿根草ではなく越年草です。よく似た種類のホトケノザ(春の七草とは別種)とは近縁で、種間雑種が確認されています。

どこにでもある身近な雑草の割に、平野部以外ではあまり見掛けない雑草でもあります。明治時代にヨーロッパから帰化した侵入植物で、在来種のオドリコソウをそのまま小型にしたような姿から姫踊子草の名前が付けられました。

こう書くとサイズ感が分かりにくいですが、オドリコソウの1/5ミニチュアというとても小さな姿です。むしろこの雑草のほうが知っている人が多いので、オドリコソウは5倍サイズの大きくなる宿根草だと思ってください。

雑草としてはやっかいな一面もありますが、純白のお花が咲くものが稀に見付かり、地方の新聞を賑わすこともあります。身近な存在だけに、おままごとなど想い出の野草でもあるようです。