ヒガンバナのつぼみ

Lycoris radiata

 

例年ですと9月下旬から咲くことの多いヒガンバナです。今年は早くもつぼみが開き始めました。今週末には開花すると思います。少し専門的な話になりますが、フィールドワークで植物の開花調査をするとき、「開花」の定義は葯から花粉が出たときとされています。

 

写真の状態はまだ開葯していないので花粉が出ていません。お花の見た目もそうですがこの状態は開花とはいいません。植物によって雄蕊先熟、雌蕊先熟という雄しべが先に熟す(花粉が出る)、雌しべが先に熟す(受精可能な状態になる)が決まっていて、花粉が出る=完成ではありません。

 

しかし見た目で判断することが容易なので、花粉が出る(開葯)ことを開花の目安としています。桜の開花予想などでも使われている方法なので、身近なお花をじっくり見て確かめてみると面白いと思います。