ハンニチバナ

オレンジ色のハンニチバナ

Helianthemum CV

 

ハンニチバナ科のハンニチバナ属、これぞハンニチバナです。ヘリアンセマムという名前で販売されていることが多いので、半日花(ハンニチバナ)とはあまり呼ばれないかもしれません。アオイ科に近い仲間で、他にもシスタス(ゴジアオイ)が鉢花で流通しています。

ヨーロッパでは一般的な花壇用のお花なのですが、原生地が乾燥した地域なので日本の梅雨や夏場の高温多湿が苦手です。関東以南では夏に枯れてしまうことが多いので、お花のきれいさの割に普及が進まない植物でもあります。

ハンニチバナ科のお花のほとんどは小灌木で、ハンニチバナも常緑の宿根草のように見える小型の灌木です。夏に弱い代わりに寒さには強いので、小渕沢でも冬に枯れることなく元気に育っています。ただし雪の多い年は、地上部の枝は枯れてしまう場合が多いです。

石垣や石組みの間など、水はけの良い蒸れにくい場所を選んで植えれば、蛍光カラーのきれいなお花を楽しめると思います。残念ながらお花を楽しめるのは午前中だけなのですが。お昼頃からハラハラと花びらを散らしてしまうのは、名前通りとはいえ急ぎすぎですね。