Polygonia c-aureum
ハマギクのお花にキタテハがやってきました。秋型だと思いますので、まだ生まれて間もない個体かと思います。翅に傷みがなくてとても綺麗な姿をしています。翅の色合いは地味ですが、いくつもの茶色が層をなして重なって、寄せ木細工のような美しさがあると思いませんか?
昆虫が好きな人には当たり前ですが昆虫の脚は六本です。クモやムカデが昆虫とは違うとされる特徴の1つです。さて、写真のキタテハを見て脚の数は……片側に二本しか見えません。それでは四本脚になってしまうような……
何事にも例外があるもので、キタテハが含まれるタテハチョウの仲間は、前脚といわれる最初の一対が退化していて、折りたたまれた状態で身体にくっついています。不便じゃないのかなと思うのですが、上手にバランスを取ってすばやく飛び回ります。
タテハチョウの仲間は身近な蝶が多く、日本の国蝶のオオムラサキも仲間に含まれています。お庭や公園で蝶を見かけたとき、四本脚に見えたら〇〇タテハだな? とドヤってください。