Helleborus niger
一つだけ恥ずかしがり屋なのか、後ろに隠れてしまいましたが、仲よく並んで咲いているニゲルです。まだ気温の低い時期なので花茎があまり伸びず、大輪のお花もそろって行儀の良い咲き方になっています。
この株は南向きの斜面に植えているもので、毎年他より早く咲く株です。寒さの厳しい年は花びらの先が尖った剣弁と呼ばれる花形になりますが、今年は丸みを帯びたふっくらした形で咲いてくれました。
大きな株なのでまだまだこれから何本も花茎が上がってきます。それこそ大家族になって咲き誇りますが、地上すれすれの低い位置でかたまって咲く姿も良いものです。
キクの福助作りや君子蘭のダルマ咲きといった、背が低くても大きなお花の咲く姿を好ましいと思うのは、園芸的な趣向だけではなくて工芸品や他の生き物にも共通する「愛らしさ」であるように思います。
これから春に向けて色とりどりのお花が出てきます。自分の好みにピッタリの可愛いお花を探してください。