テッセン

テッセンの花

Clematis florida

 

中国原産の、原種のクレマチスです。日本ではクレマチスの仲間のことを「てっせん」と呼ぶことがありますが、このお花が

本家本元のテッセンです。

 

日本には15世紀には伝わってきたようで、観賞用に導入されたお花の1つです。国内にもカザグルマというクレマチスが

自生していますが、花びらを重ねて咲くテッセンの豪華な姿に魅せられたのでしょう。

 

今もクレマチスの改良親の1つになっていて、フロリダ系と呼ばれています。耐寒性はパテンス系(カザグルマの交配種)より

すこし劣るので、多雪地域や寒冷地ではやや栽培が難しいかもしれません。

 

もっとも近年の品種は、いくつもの原種を複雑に交配しており、フロリダ系の中にも耐寒性が十分高い品種もあります。

原種のテッセン自体は、小淵沢では問題なく冬越し出来ます。脇枝ごとにお花を付けるので非常に花付きが良く、

春のお花が終わってから切り戻すことで、返り咲きしてくれます。

 

ガーデンでは明るい日陰に植えていますが、あまり乾燥しすぎない環境のほうが育てやすいようです。