Chionodoxa forbesii
早春を明るくしてくれる早咲きの小球根、チオノドクサの1つで地中海原産の植物です。シラーやプシキニア、ヒヤシンスといった春咲き小球根と同じ時期に咲きますので、合わせて植えると自然な雰囲気が演出できると思います。
シラーとは近縁で交雑種も生まれています。どちらかというと暑さに弱いチオノドクサの弱点が克服されているそうです。寒さにはとても強いので、高冷地の方はあまり手を掛けずに何年も楽しめるでしょう。
雪解けと共に咲くという逸話から「雪解百合(ユキゲユリ)」の和名があります。地中海沿岸の植物と聞くと、寒さに弱い植物のイメージがありますが、チオノドクサは標高の高い地域に分布するので、小渕沢のような高冷地でも問題なく冬越し出来ます。
関東以南の夏の暑さはかなりのダメージになると思われます。休眠期でもありますし、可能であれば掘り上げて秋まで貯蔵するのが安全です。プシキニアや原種のクロッカスも同様に扱うと安心できます。
お花の時期にはポット苗が流通しますが、せっかく購入してもお花が終わってしばらくすると地上部が枯れて休眠してしまいます。秋まで待って球根を植えるのをおすすめします。