春の山菜として人気者で、近年は加工品が年中手に入るようになったので、山菜ご飯の具材に必ず入っているほどです。写真のように成長を始めてしまうと食べるには不向きで、くるりと巻いた姿の頃が採り頃です。
食用以外でも草物盆栽や和風庭園の植え込み、根茎をヘゴのように植え込み材料に使うなど、園芸的には永く愛されてきた羊歯でもあります。最近は食用としての需要も伸びており、同じく人気のある山菜のワラビと比べて、シャキシャキした食感と多少ヌメリのある食材として人気があるようです。
写真の左奥に黄緑色の明るい色のゼンマイが写っています。これは珍しい青軸のゼンマイで、茎に含まれる色素が失われています。茎に生える茶色の毛も少し色が薄くなっているのが面白いものです。
もしかしたら茹でてもアクが少なくて食べやすい、なんてこともあるのでしょうか。まだまだ珍しく貴重なものなので食べる事は憚られますが、いつか調べてみたいと思います。