Galanthus elwesii
スノードロップが一般的ですが、待雪草(まつゆきそう)の和名があります。日本で入手しやすいのがこのエルウィシー種です。早春のお花として知られるスノードロップなのですが、20種ほどの原種の中には、晩秋から咲く種類もあって開花の中心はむしろ冬です。
原産地のヨーロッパでも温暖な地域にある植物ですから、日本の寒さが厳しい場所では本来の冬咲きからずれて春に咲くようです。イメージとしては、「待春草(まつはるそう)」なんですが、雪を待つとは妙な感じがします。
原種の中でもエルウィシー・モノスティクタス(G. elwesii var. monostictus)という変種は秋咲きで、和名が付いた頃に日本にあったのは、このモノスティクタスだったのかもしれません。それなら雪を待つでもうなずけますね。