シロバナサクラタデ

シロバナサクラタデ

Persicaria japonica

 

「蓼食う虫も好き好き」のあのタデ、タデ科の宿根草です。日本原生種なので丈夫で良く育ちますが、やや湿った環境を好みますので乾燥地は苦手です。

 

よく似た名前のサクラタデ(P. conspicua)は、お花が倍くらい大きくて、開いても桜色の残る可愛らしい宿根草です。タデの仲間はどれも小さいお花で目立たないものが多い中、サクラタデと本種はお花の形が肉眼でも分かりやすい、大きめの種類です。

 

つぼみの状態では桜色ですが開くとほぼ純白になり、シロバナサクラタデの名前通りです。めったに流通していませんが、サクラタデの白花品種もありますので、混同しないようお気を付け下さい。

 

シロバナサクラタデのほうが、花穂が長くて先が下向きに垂れ下がる特徴があります。派手なお花ではありませんが、木漏れ日の下で咲く姿は楚々として美しく思います。