Colchicum hungaricum ‘Rosea’
春咲きのコルチカムとして時々ご紹介していたこちらの品種、白花とピンクの二種類が隣り合って植えられていたのですが、今年の春はとうとうピンクだけになってしまいました。
最初に植えられたときはピンクが5球、白は3球くらいとそれ程差がなかったのですが、毎年あきらかにピンクのほうが調子良く、白も咲いてはくれるもののあまり増えていない状況が続きました。
昨年は何とか一輪咲いているのを見付けましたが今年は見あたりません。白花のほうが開花が少し遅いので、まだこれから咲くのかもしれませんが、もしかしたらなくなってしまったのかも。
このような状況はお庭でも花壇でも、ましてや自然では普通に起こることで、自然淘汰と呼ばれる現象です。強いものが勝つ! という単純明快な自然の掟の結果なので、悲しく感じるのは人間のエゴというものかもしれません。
それでもガーデンやお庭は自然ではないので、人の手を加えることでいくらでも状況の回避は行えます。なんかこの品種だけ減ってきたなぁ……と気が付いたら、他の場所に移植したり掘り上げて別に管理して増やしたり出来ます。
実を言うと白花のほうは別な場所で増殖中で、ある程度増えたらまた追加で植えるようにしています。一見すると放置で管理されていないように見えても、しっかり人の手が入って維持されているのがペレニアルガーデンなのでした。
このお花に限ったことではなく、増えすぎた株を掘り上げたり、少なくなった種類を別の丈夫なお花に植え替えたり、必要な手間を惜しまず管理されています。それでも自然に見えるのがガーデナーの腕の見せ所というわけです。