原種チューリップと呼ばれる、原種の中から選抜されたり同種内で交配されたチューリップがあります。クルシアナ・シンシアは、クルシアナ種の中から選抜された品種です。
原種のクルシアナは赤色が濃くて、クリーム色の部分が白色になるはっきりした色合いのチューリップで、Lady tulip の英名があります。園芸品種かと思うくらい派手なカラーで、昔から人気があるのでいくつかの品種が知られています。
最も多く流通しているのは、クリーム色の部分が濃い黄色になるクリサンサで、ガーデンにも数カ所植えています。原種の配色に近く、花が大きいレディ・ジェーンも人気があります。
原種というと少し育てにくい印象がありますが、クルシアナ種はどれも普通のチューリップと同じくらい育てやすいので、よく陽の当たる水はけの良い場所に植えれば、毎年お花を楽しめるでしょう。