クリスマスローズ ニゲル

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Helleborus niger

 

ペレニアルガーデンでも、ニゲルの花があちこち見られるようになりました。学名の niger ニゲルは、「黒い」という意味です。

根が黒いのでこの名前になったといいます。クロタネソウ(Nigella) は種子が黒いのでニゲラ。同じような発想ですね。

ヒメツルニチニチソウの茂りの中から、花だけ伸び上がって咲いています。ちょっと不思議な感じです。

 

ヘレボラス属の種子は褐色から黒くなるものが多いですが、ニゲルの種子は真っ黒です。ある意味クロタネバナです。

愛好家の目線で見ると、根っこ? が黒い所よりタネが黒い点に注目しそうなのですが、学名を付ける分類学者は

採取された標本を元に命名していました。最近は現地を訪れて調査する分類学者も増えましたが、19世紀から20世紀初頭の

命名ラッシュ時は、各地から送られる乾燥標本を元に命名する事が普通でした。根の黒さに目が向いてしまうのも

仕方のない事かもしれません。

 

ガーデンで咲いているニゲルは、実生系なので花の大きさや形はさまざまです。日本ではクリスマスには間に合いませんが、

春先を飾るお花として育てて頂きたいものの一つです。