Papaver orientale ‘Coral Reef’
珊瑚礁の品種名を持つオリエンタルポピーです。比較的新しい品種のため、原種に近い丈夫さとモモイロサンゴを思わせるやさしい色合いで、以前よりも見かけることが多くなりました。オニゲシは古くから栽培されていて、基本のオレンジ色以外にも濃いピンク、白、赤、それらの八重咲きなど改良されてきました。
しかしいずれも多湿に弱くて、日本の夏、特に西日本以西では夏に枯れてしまうお花として認識されてきました。その点ではラッセルルピナスと同様の宿根草です。しかし近年の品種は丈夫になってきたので、これからは育てる人が増える宿根草だと思います。
和紙を思わせる薄くシワのある花びらは、華やかでも伝統を感じさせる和のイメージがあります。ナチュラルガーデンにも合いますが、あえて日本庭園で使ってもよく似合うと思います。ギボウシやシダの仲間、トクサなどと一緒に植えてみてはいかがでしょう。