錦イタドリ

Fallopia japonica ‘Variegata’

 

イタドリは、春の山菜としても親しまれている日本の野草です。斑入りの種類は古くから草物盆栽に人気があって、身近な鉢植えとして園芸化されていました。

ただ、それら古来の斑入り品は、紋切(もんきり)といわれる斑の部分が葉の一部を切り取るような、ざっくり斑が入るタイプが一般的でした。写真のように全面に緑の点がちりばめられたような、散り斑の品種はヨーロッパで選抜されたもののようです。

もちろん国内にも趣味家に発見されたいろいろなタイプがありますが、広く流通しているのは逆輸入品というのは面白く感じます。葉緑素が少ない派手柄でありながら丈夫で、暑さにも寒さにも強く育てやすい宿根草です。

春の芽出しのピンク色を帯びた姿から、真夏の白地の涼しげな姿へ、最後は秋の紅葉も楽しめるとカラーリーフとしてもパーフェクトな植物といえると思います。手をかけなくても大きくなりすぎないのも良いところ。コーナーなどのポイントに使うとよいアクセントになります。